入社後は受託IT事業部に配属され、仕事を一通り覚えるところからスタート。色々な経験をしたいと思っていたので、何でもがむしゃらに取り組みました。
しかし入社当初のITスキルは真っ白で、タッチタイピングができる程度。慣れないパソコン操作に加えて、多岐に渡る業務に「こういう時はどうすればいいんだろう」と迷うことが重なり、いっぱいいっぱいになってしまったこともあります。
当時は目の前に大きな壁が立ちはだかっているように感じていました。
転機となったのは「Excelってこんなに便利なことができるのか!」という驚きでした。
業務で使っていたツールが、関数やマクロにより作業が自動化されていて「どういうこと!?」と好奇心をくすぐられました。
どういう仕組みになっているのか調べてみると、今まで知らなかった機能がたくさん。Excelを「使う」だけだったのが、少しずつ「知る」ようにもなりました。
そして自分で試して実践。はじめはなかなか思ったようにいきませんでしたが、色々と試行錯誤して目的を達成することができたとき、自信につながりました。
このような経験を繰り返し、日々の業務の中でどんどん知識やスキルが身に付き、「理解」し始めたとき、視界が広がり、見える景色が違ってきました。
業務に慣れてきたころ、ふと「仕組みの大切さ」に気がつきました。
業務には必ず目的があり、それを達成するために考えられた手段、手順という仕組みがある。ミスの起きにくい仕組みがあれば、作業者は安心して作業ができ、最終的に品質の安定につながっていく。ずっとバラバラに捉えていましたが、理解を深めることにより、すべて「つながっている」ことに気付きました。
だからこそ、こう思いました。
「私も仕組みを創りたい。」
やりたいことが見えたとき、立ちはだかっていた大きな壁だと思っていたものは、次のステップに繋がる扉だったことに気付きました。
そしてその扉を開け、意志を持って道を歩き始めました。
もともと持っていた好奇心の「種」に、経験の「水」や、周りからの言葉、環境の「日光」があったおかげで、好奇心が育ち、自分で自分のやりたいことが見つけられました。
ふとしたときの「いいじゃん!」といううれしい言葉や、丁寧なフィードバックをくださる上司、同僚、パートさんの存在がありました。気持ちが前向きになり、「調べよう!」「やってみよう!」と行動に移せました。
しかし植物によって適切な水と日光の量があるように、同じ経験をしても、その受け取り方は人によって違います。
得た経験、言葉、環境を成⻑に活かせるかどうかは自分次第で、それを腐らずに成⻑につなげられたのは「自分らしさ」だとも思います。
実は「課題解決」って受託IT事業部にとってどういうことか、今まであまり実感できていませんでした。
しかし今は、
「今までにない仕組みを創って、その仕組みを運用してサービスをお客様に提供する。」
ということなのではないかと、自分なりの答えに辿り着きました。
そしてこれからも、新たな仕組みを創り続けたいです。
(※2022年8月記)